岩手 中尊寺・厳美渓

東北

岩手県南部の観光地、世界文化遺産の平泉町中尊寺と国の名勝天然記念物に指定されている一関市厳美渓を紹介します。

中尊寺

中尊寺と聞くと金色堂を思い出す方が多いと思います。
歴史の教科書にも載っていて、金色の美しさをこの目で見てみたいと思い訪れました。
まず中尊寺について紹介します。
中尊寺は天台宗の東北大本山で山号を関山 (かんざん) と言うそうです。
17院により構成される天台宗の一山寺院です。
850年に慈覚大師円仁によって開山されたと伝えられます。
その後、奥州藤原氏の初代清衡が、1105年に造営に着手し、初めに多宝寺が建てられ、次いで大長寿院(二階大堂)が完成したと伝えられています。
大長寿院はの中には、高さ約9メートルの金色阿弥陀如来像が、本尊として安置されていました。
藤原清衡は次々に大伽藍を建立し、1124年には金色堂を完成させました。
全盛期には、40にも及ぶお堂や塔などがあったと言われています。
国宝建造物第1号の金色堂は、七宝珠玉が贅沢に使われており、他に類を見ない独自のものです。
金色堂をはじめ平安仏教美術3000余りの国宝や重要文化財を伝えています。

参道の入口から坂道を登っていくと途中に東物見台という展望台があります。
ここから眼下に北上盆地を見ることができます。
北上川に衣川が合流し、JR東北本線や国道4号線をも見えますので、タイミグが合えば列車が走っている所を見ることもできます。
坂道を登っていくと右側に本堂が見えてきます。
そして、さらに奥へと進んでいくと左側に金色堂が見えてきます。
金色堂は金色堂を覆うお堂の中にあり、外からその姿を見ることができません。
さらに堂内は撮影禁止なので、このブログでは残念ながら写真で紹介することができません。
実際に見た感想は、眩いくらいに金色に輝いていて、その美しさに息を呑みました。
あの美しさは現地に行って見ていただきたいと思います。

アクセス:JR東北本線平泉駅 より岩手県交通バス10分「中尊寺」バス停下車、徒歩15分

厳美渓

続いて、一関市にある厳美渓を紹介します。
栗駒山を源に流れる磐井川が巨岩を侵食し、おう穴・滝・深淵と表情を変え約2kmにわたって渓谷美が続き、国の名勝天然記念物に指定されています 。
遊歩道を散策すると、吊り橋から上流の荒々しい流れと下流のゆったりとした淵の対照的な景色を見ることができます。
季節ごとに変化に富んだ景観を楽しめます。

そして、厳美渓の名物と言えば、「空飛ぶだんご」こと「かっこうだんご」ではないでしょうか。
渓流をはさんだ対岸にお店があり、川の上に張られたロープに下がる籠に注文と代金を入れて木槌を叩くと籠が引き上げられて、しばらくすると代わりに注文しただんごとお茶が入って降りてきます。
このだんごを“水曜どうでしょう”(北海道テレビ)で紹介されたのを見て、現地に行って見たくなり訪れました。
私が訪れた時は団子を買う行列ができていました。
時間の都合もあったので行列に並ぶのは諦め、他の方が買っている所を見るだけにしました。
まさに、渓谷をだんご(籠)が飛んでました。
ちなみにですが、だんごは対岸のお店でも買えます。

JR一ノ関駅は東北新幹線も1時間に1本程度止まりますので、東京方面からでも新幹線を利用すれば平泉、一関エリアも比較的効率良く回れるのではないかと思います。

アクセス:JR一ノ関駅より岩手県交通バス20分「厳美渓」バス停下車、徒歩1分