金沢

中部

北陸を代表する観光都市、石川県金沢。
列車で訪れる場合、関西方面からはJRの特急サンダーバード(古くは雷鳥)に乗ってアクセスでき、以前から乗り換えなしで行けて便利でしたが、東京方面も北陸新幹線の開業によりアクセスが便利になりました。
今回は代表的な観光スポットをいくつか紹介していきます。

金沢駅

列車で訪れる場合の玄関口は金沢駅になります。
駅には金沢百番街というショッピングモールがあり、お土産物の品揃えは充実していています。
兼六園口側に出るとまずおもてなしドームがあり、ドームを抜けると大きな鼓門が出迎えてくれます。
金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージしていて、高さが13.7mもある2本の太い柱に支えられていて、その大きさに圧倒されます。

兼六園

金沢と言えば、日本三名園の1つでもある兼六園ではないでしょうか。
国の特別名勝に指定されています。
江戸時代の代表的な大名庭園として、歴代の加賀藩主により長い年月をかけて形づくられました。
広大な園内には築山、池、茶屋などが点在していて、それぞれの景観を楽しみながら廻遊する庭園となっています。
四季を通じてさまざまな美しさを楽しめる庭園で、私はゴールデンウィークに行きましたが、木々の緑がきれいでした。

アクセス:城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス
     「兼六園下・金沢城」バス停より徒歩約3分
     金沢ふらっとバス材木ルート「兼六園下」バス停より徒歩約3分

金沢城公園・ 玉泉院丸庭園

続いて、兼六園と道を挟んで北西の位置にある金沢城公園を紹介します。
金沢城公園は加賀藩前田家の居城跡に造られた公園です。
菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋(ごじっけんながや)、橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)は2001年に復元されて見どころになっています。
五十間長屋の屋根や石垣の水平に伸びる直線が美しかったです。
そして、公園の西側には玉泉院丸庭園があります。
廃藩時まで金沢城内玉泉院丸に存在していた庭園で、こちらも2015年に再現されました。
こちらの庭園は石垣があって、兼六園とはまた違った雰囲気になっています。
夜になるとライトアップされて幻想的な風景になります。

アクセス:城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス
     「兼六園下・金沢城」バス停から徒歩約5分
     金沢ふらっとバス材木ルート「兼六園下」バス停から徒歩約5分

ひがし茶屋街

金沢にはひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街と3つの茶屋街があるのですが、ここではひがし茶屋街を紹介します。
石畳の道の両側に町家が建ち並んでいて、古い町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
お土産店や飲食店などがリノベーションされた町家を店舗に営業されていますが、その中には今でも営業されているお茶屋さんもあります。
情緒のある街並みは金沢を代表する観光スポットです。

アクセス:城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス
     「橋場町」バス停から徒歩約5分
     金沢ふらっとバス材木ルート「浅野川大橋」バス停から徒歩約5分

長町武家屋敷跡

続いて、金沢の古い町並みでもう1箇所紹介したいのが長町武家屋敷跡です。
長町武家屋敷跡は藩政時代の中級武士が暮らしていた所です。
昔ながらの土塀や石畳の小路が残り、豪壮な武家屋敷が建ち並んでいて、伝統環境保存区域および景観地区に指定されています。
私が訪れた時は、ひがし茶屋街ほど人も多くなく、ゆっくりと散策できました。

アクセス:城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス
     「香林坊」バス停から徒歩約5分
     まちバス「香林坊大和・アトリオ」「香林坊東急スクエア・日銀前」
     バス停から徒歩約5分
     金沢ふらっとバス長町ルート「長町武家屋敷跡」バス停からすぐ

金沢21世紀美術館

最後に紹介するのは、私がテレビで見て以来一度訪れてみたいと思っていた、金沢21世紀美術館です。
この美術館を一躍有名にしたのは、レアンドロ・エルリッヒ作の”スイミング・プール”ではないでしょうか。
プールの上から覗くと水の中に人が見えるという不思議な光景が、どのようにして生まれるのか知りたくて確かめに行きました。
あたかも深く水で満たされているかのように見えますが、実際は、透明のガラスの上に深さ約10cmの水が張られているだけで、その下は水色の空間になっているというのが、その答えです。
これ以外にも感性を刺激する展示物をたくさん鑑賞することができます。

アクセス:城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス
     「広坂・21世紀美術館」バス停から徒歩約1分
     まちバス「金沢21世紀美術館・兼六園」バス停から徒歩約1分
     金沢ふらっとバス菊川ルート「21世紀美術館」材木ルート
     「市役所・21世紀美術館」バス停から徒歩約1分

まちのり( シェアサイクルサービス )

ここに紹介した観光スポットと金沢駅は2~3km離れているので、駅からですとバスやタクシーで移動することが一般的かと思いますが、私は”まちのり”というシェアサイクルサービスを利用しました。
ここに紹介した観光スポットの近くにも自転車を駐輪するポートがあります。
気軽に借りることができ、うまく利用すればバスなどを使うより効率良く回ることができるのでおススメです。