富山 黒部峡谷

中部

日本一の深さを誇るV字形の谷が黒部峡谷です。
北アルプス中央部の立山連峰と後立山連峰の間を流れる黒部川の浸食作用によって深いV字型を形成しました。
今回は黒部川沿いに走る黒部峡谷鉄道も併せて紹介します。

黒部峡谷の楽しみ方の一つは、峡谷を走るトロッコ列車の車中から峡谷の絶景を堪能することだと思います。
絶景を堪能していると片道約1時間20分の列車旅があっという間に過ぎていきます。
トロッコ列車は3種類あるのですが、黒部峡谷の自然を堪能するなら窓無しの客車に乗ることをおススメします。

黒部峡谷への入口となるのが宇奈月温泉になります。
宇奈月温泉へはJR富山駅から富山地方鉄道に乗車して行くことができます。
北陸新幹線を利用される方はJR黒部宇奈月温泉駅でも富山地方鉄道に乗り換えることができます。

黒部峡谷鉄道宇奈月駅からトロッコ列車に乗車するとすぐに新山彦橋を渡ります。
いきなり絶景が出迎えてくれ、これから始まる列車旅への期待が膨らみます。
その後黒部川沿いに沿って列車は走行します。

もともと電源開発によって敷設された鉄道なので沿線には発電所がいくつかありますが、ヨーロッパの城かと思うような発電所(新柳河原発電所)もあります。

川沿いを走りながら景色を堪能できるのですが、ずっと見どころ満載という感じで景色が移っていきます。
車内では沿線の見どころの紹介などを車内放送で案内してくれますので、こちらも楽しんでみて下さい。
途中トンネルもあり、私が行ったのは9月中旬でしたが、窓無しの客車に乗るとトンネルの中はひんやりとしました。

途中駅では宇奈月駅に行く列車と列車交換をしながら、トロッコ列車に乗ること約1時間20分で終点の糠平駅に到着します。

私は駅周辺を少し散策しただけでしたが、奥鐘橋からの眺めも絶景です。
ちょうど欅平駅の下にも発電所(黒部川第三発電所)があり、橋から見ることができます。

奥鐘橋を渡って少し歩くと人喰岩という岩があります。
岩が歩道に迫りくるというか、まさに人を飲み込むように見え迫力があります。

1番上の写真は奥鐘橋の下にある河原展望台からの写真になりますが、ここでは足湯につかりながら景色を楽しむことができます。
足湯も良いのですが、私は河原展望台近くの欅平温泉猿飛山荘で日帰り温泉を楽しみました。
景観を見ながらの露天風呂は至福のひと時でした。

黒部峡谷鉄道は例年4月から11月までの運行で、それぞれの季節ごとに違った楽しみ方があるので、何度も訪れてみても良いかもしれません。
私は9月中旬に行ったのでまだ紅葉が始まる前でしたが、赤や黄色の紅葉と川のエメラルドグリーンのコントラスト楽しめるみたいですので、また訪れてみたいと思っています。

アクセス:富山地方鉄道宇奈月温泉駅下車、徒歩5分(黒部峡谷鉄道宇奈月駅まで)
     営業期間は例年4月から11月で、春の営業開始の頃は部分開通です。
     営業期間や開通区間の詳細を確認してからお出かけすることをおススメします。