近鉄 50000系しまかぜ

鉄道

近鉄の観光特急しまかぜを紹介したいと思います。
歴代の近鉄特急車両と同じく鉄道友の会が選定するブルーリボン賞を受賞しています。

乗客の視点で見た、この列車の特徴は以下の5点だと思います。
1.本革製プレミアムシート
2.展望車両
3.グループ客向けの個室、サロン席
4.カフェ車両
5.しまかぜチャンネル

1つ目の本革製プレミアムシートについてですが、横3列配置で前後間隔1250mmでゆとりのあるシートです。
電動リクライニングのほか、電動レッグレストも装備されていています。
そして特筆すべきは、鉄道車両初となるシート背もたれにエアクッションを装備しリラクゼーション機能も備わっている点です。
私はいつもエアクッションをONにしています。
マッサージチェアーに座りながら移動している感じです。

2つ目の展望車両についてですが、1、6号車は床面を高くしたハイデッカー車両で、ほかの号車より視線が高く展望を重視した車両になっています。
運転席の後ろはガラスで仕切られているだけで、前面展望が楽しめるようになっています。

大阪、京都方面からですと、都市部から奈良や伊賀の山間部を抜け、伊勢平野へと移り行く景色を楽しむことができます。
名古屋方面からですと、木曽三川を渡り、四日市のコンビナートを見て、伊勢平野を南へと移り行く景色を楽しむことができます。
展望車両の私の印象は視線が高く、前面展望を楽しめる点は良いのですが、ハイデッカーで重心が高くなっているため、他の号車に比べると少し横揺れが気になります。
この車両はフルアクティブサスペンションシステムという、車体振動を抑える装置が搭載されているので乗り心地は展望車両でもとても良いのですが、他の号車と比べると微妙な違いを感じます。
普通に乗る分には気になることではないかと思いますが、気になる方は参考にしてもらえたらと思います。

3つ目のグループ客向けの個室、サロン席についてですが、3~4人で使用できる和風と洋風の個室が1室ずつと4~6人で使用できるサロン席を3箇所設けられています。
個室には液晶ディスプレイが設置されています。
座席の販売は個室が3人から、サロン席が4人からとなっているので、グループで旅行を計画されている場合は選択肢の中に入れても良いとも思います。
ただし、数が少ないので早めの予約がおススメです。

4つ目のカフェ車両についてですが、ダブルデッカー車になっており1階と2階それぞれに座席があります。
おススメはやはり眺望の良い2階席ですが、いつもより低い視線で新たな発見をしてみたい方は1階席を選んでみてはいかがでしょうか。
特に駅停車中や通過中の眺めは新鮮です。
メニューは沿線にちなんだメニューが揃っています。
お食事、お弁当、スイーツ、アルコールといろいろあるので、時間に合わせて選ぶのも良いかもしれません。

5つ目のしまかぜチャンネルについてですが、しまかぜにはしまかぜWi-Fiサービスというサービスがあります。
車内で2種類のWi-Fiサービスを無料で使えるのですが、1つは一般的な無線LANによるインターネット接続サービスで、もう1つがしまかぜチャンネル です。
スマートフォンなどで運転台カメラによる前方・後方映像や観光情報、子供向け映像などを楽しむことができます。
私のおススメは運転台カメラによる前方・後方映像です。
先頭車両に乗れなくても映像ではありますが、しまかぜチャンネルで前面展望を楽しめます。

以上、5つの特徴を書いてきましたが、これ以外に記念乗車証をもらえたり、車内限定のオリジナルグッズの販売もあります。
伊勢志摩方面へ旅行の際はしまかぜの乗車を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、予約の取りにくい車両なので、計画が決まったら早めの予約おススメします。

運行区間:大阪難波-賢島・・・1日1往復 ※火曜日を除く毎日運行
     京都-賢島・・・1日1往復 ※水曜日を除く毎日運行
     近鉄名古屋-賢島 ・・・1日1往復 ※木曜日を除く毎日運行