JR四国 下灘駅

四国

予讃線下灘駅はホームから伊予灘を眺めることのできる駅で、それがこの駅の一番の魅力だと思います。
ホームには上屋とベンチがあるだけですが、このベンチに座ってのんびり伊予灘を眺めるのがこの駅での最高の過ごし方と私は思っています。

この駅を有名にしたのは青春18きっぷのポスターのほか、数々の映画やドラマのロケでも登場したことだと思いますが、私がこの駅を訪れたいと思ったきっかけは、青春18きっぷのポスターでした。
青春18きっぷのポスターには過去3回採用されていますが、海の見える路線が好きな私にとってポスターを見た時に行ってみたいと思い、念願が叶いました。

松山駅から普通列車で約50分で下灘駅に到着します。
下灘駅に行くときに1点注意しないといけないのは、予讃線(愛ある伊予灘線)経由の列車に乗ることです。
行先は同じでも愛ある伊予灘線経由と内子線経由があり、内子線経由の列車に乗ってしまうと降りることができませんので、列車で訪れる場合は気を付けて下さい。

最近では観光列車”伊予灘ものがたり”も運行されていて下灘駅を訪れることができますが、2021年12月27日に現在の車両は引退します。
ただし、2022年春頃より新たな”伊予灘ものがたり”が運行されるそうなので、どんな車両なのか今から楽しみです。

松山方面から行くと、進行方向右側に伊予灘が見えてきます。
線路の下、海との間には国道378号線が走っています。
下灘駅で降りて列車が駅を離れると正面に伊予灘が見えます。
ホームのベンチに座って、ぼーっと海を眺めていると時間が過ぎるのを忘れてしまいます。

ホームや駅舎の周りには花が植えられていて彩を添えています。
駅舎は小さな平屋建てで、中には駅ノートがあったり、下灘駅の写真が飾られていたり、下灘駅でのロケの年表があったりします。
この駅の周辺は特に他の観光スポットはないので、帰りの列車を待つまでの間に見てみても良いかもしれません。

そして、この駅を紹介する上で忘れてはならないのが、駅から見る夕日です。
駅の北西方向に海が広がるので、夕暮れ時には太陽が海に沈んでいきます。
私は下灘駅に2回訪れたことがあるのですが、1回目はプライベートで昼間訪れましたが、2回目は出張で下灘駅から3つ先の伊予長浜駅近くのメーカーに行くことがありました。
この時、帰りに伊予長浜駅から列車に乗ったのですが、ちょうど夕暮れ時で写真で見たことのある伊予灘の夕日をこの目で見ることができて感動しました。
夕日が海に反射して一筋の道がこちらに伸びてくる感じで絶景でした。
夕日で染まった伊予灘も美しく、昼間だけでなく夕暮れ時にもぜひ訪れていただきたいと思います。