島根 出雲大社

中国

出雲大社は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が祀られています。
縁結びの神様としても有名です。
御本殿は大社造で日本最古の神社建築様式に一つとされていて注目すべきポイントの1つと思います。

神門通りから訪れると正面に鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐると長い参道が続き、その先には拝殿が見えてきます。
拝殿には大きな注連縄が張られています。
注連縄の大きさに圧倒されますが、拝殿よりも神楽殿の注連縄の方がさらに大きいそうです。

拝殿でお参りしますが、一般的には 二礼二拍手一礼ですが、出雲大社では二礼四拍手一礼でお参りします。
四拍手をする理由は、出雲大社で最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)で、この時には八拍手して神様に対し限りない拍手をもって讃える作法だそうですが、八拍手は年に1度の例祭(勅祭)の時のみの作法としていて、日常的には半分の四拍手で神様を讃える四拍手の作法としているそうです。

ちょうど私が訪れた時は、60年に1度の平成の大遷宮でした。
拝殿が神様の仮のお住いである御仮殿となっていました。
拝殿の後ろに御本殿が見えます。
その御本殿の特別拝観をすることができました。
またとない機会でしたので、長蛇の列でしたが並んで拝観しました。

出雲大社へ列車で行く場合は、JR出雲市駅で一畑電車に乗り換えて出雲大社前駅まで乗車して駅から徒歩で向かうのが一般的ではないかと思います。
この時注目してほしいのが出雲大社前駅の駅舎です。
門前町の駅でありながらモダンな西洋建築の駅舎で、シャンデリアとステンドグラスがあります。
駅舎は1996年に国と登録有形文化財に指定されています。
駅にはデハニ50形電車が展示されています。
映画”RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語”のロケーション撮影にも使用された車両です。

出雲大社周辺で訪れていただきたい所の1つに旧JR大社駅があります。
出雲神社から神門通りを歩いて15分ほどの所で、標識の矢印に沿って左に曲がると駅舎が見えてきます。
一畑電車の駅舎が西洋建築ならば、こちらの駅は全国でも珍しい神社様式を取り入れた格調ある木造建築の駅舎です。
JR大社線は、1912年から出雲大社参拝客を乗せて長く賑わいましたが1990年に廃止され、2004年に国の重要文化財に指定されました。

駅舎の中に入ると天井が高く、運賃表や時刻表が当時のままだと思いますが残っています。
なお、2021年2月1日~2025年12月20日の予定で保存修理工事が行われるそうです。
工事期間中は、駅舎の見学及び駅構内への自動車等の乗り入れはできないそうなので、訪れる場合は注意して下さい。
駅舎は一見の価値がありますので、工事が終わったらぜひ訪れていただきたいと思います。

アクセス:一畑電車出雲大社前駅より徒歩約10分